ごあいさつ
はじめまして。 「かりゆし在宅クリニック」は、訪問診療を中心に地域の皆さまの健康を支えることを目的に開設いたしました。
これまで私は初期研修終了後、大阪府済生会千里病院千里救命救急センター、浦添総合病院救命救急センターで、救急・集中治療やドクターカー・ドクターヘリによる病院前救急診療、災害医療などに従事してまいりました。
救急医として全力で救命に取り組む中で、時には劇的な回復に繋がることもありましたが、一方で、過度な医療が患者さんやご家族にとって望ましい結果とならないこともあると痛感してきました。
だからこそ、日頃から主治医と患者さん・ご家族が「急変時にどうしたいか」を共有しておくことの大切さを実感しています。
これまで救急搬送時に、数多くのご家族とその選択について話し合ってきた経験は、今の私の在宅医療にも深く生かされています。
内科・外科の垣根を越え、「救急が得意な在宅医」として、必要なときに迅速にご自宅へ伺い、評価と初期対応を行う。この体制を通じて、地域の皆さまが安心して過ごせる医療を提供してまいります。
治療の限界を知り、生死と真剣に向き合ってきた救急医だからこそできる在宅医療を、心をこめてお届けします。
職員一同、皆様の療養のサポートに全力を挙げて取り組んで参りますので、よろしくお願い申し上げます。
院長 福井英人

「かりゆし在宅クリニック」 名前の由来
「かりゆし」とは、沖縄の言葉で「縁起の良いこと」を意味します。
私自身、かつて沖縄で10年間を過ごし、多くのあたたかな出会いや、命と向き合う現場での経験を重ねてきました。
その中で、日々の暮らしの中にある「かりゆし」 〜ささやかな喜びや穏やかな時間〜 の尊さを、心から感じるようになりました。
また、沖縄の自然の中で「かりゆし」は“軽石”の意味もあります。軽石は海に浮かび、沈むことがありません。
このことから、「かりゆし」はどんな波にも沈まない、小さくてもたしかな希望の象徴でもあります。
在宅医療を必要とする方々は、さまざまな不安や困難を抱えてご自宅での療養生活を送られています。
私たちは、病や老いのなかで自宅療養を選ばれた方々にとって、どんな時も浮かびつづける「かりゆし」のような存在でありたいと願っています。
「かりゆし在宅クリニック」という名前には、
『ご自宅での療養が、少しでも穏やかで、心豊かな時間となりますように』 という願いを込めています。
院長略歴
- 安田学園安田幼稚園 / 安田小学校 / 修道中学校 / 修道高等学校 卒業
- 2004年 兵庫医科大学医学部卒業
- 2004年 JR広島病院にて初期研修
- 2006年 千里救命救急センター チーフレジデント
- 2009年 浦添総合病院救命救急センター 医長、沖縄県ドクターヘリフライトドクター
- 2019年 福井内科医院 副院長 兼 訪問診療部長(広島共立病院・広島市民病院 救急科兼任)
- 2025年8月 かりゆし在宅クリニック院長(広島共立病院・広島市民病院 救急科兼任)


専門分野
- 救急医療
- 災害医療
- 集中治療
- 病院前救急診療
- 緩和ケア
- 航空医療
- 総合診療
- 移植医療
- 旅行医学
専門医資格等
- 救急科専門医
- 日本航空医療学会認定指導者
- 日本旅行医学会認定医
- 臨床研修指導医
- 日本DMAT隊員・統括DMAT資格
- 広島県地域災害医療コーディネーター
- ANA Doctor on abroad
- JAL Doctor
- ICLS認定コースディレクター・WSディレクター
- MCLS世話人・インストラクター
- ITLSコースディレクター
- JPTECインストラクター
- NDLSインストラクター
- MIMMS
- HMIMMS
- TPM
- ALSO
- JATEC認定資格
受賞歴
- 広島県知事表彰(在宅での看取り後の角膜提供に関する情報提供活動を通じた、移植医療への貢献への評価), 令和3年10月20日.


メディア出演・掲載など
- 「死んだ後に角膜を提供しますか?」医師が問いかける"献眼"回答は免許証の裏側に, テレビ新広島(Yahoo!ニュース オリジナル), 2024年5月18日.
- 求められる「在宅医療」約150人の患者の"暮らし"を診る医師に密着 総合病院から研修医を受け入れ未来の種まき, テレビ新広島(FNNプライムオンライン), 2024年2月19日.
- 看取りの時に「角膜」提供しませんか…失明の不安に希望の光を “角膜提供”へ在宅医療医師の取り組み【広島発】, テレビ新広島(FNNプライムオンライン), 2022年7月7日.
- 臓器移植もっと知って 「人を救える」選択肢提案, 中国新聞, 2021年10月27日.
- 「献眼」考えてみませんか 角膜寿命150年、何歳でもドナーになれる, 中国新聞, 2021年1月13日.
- 通院できなくても自宅で最期を増える訪問診療, 中国新聞, 2019年7月19日.
- 献眼協力ありがとう 福井医師と浦添総合病院 アイバンク協が表彰, 琉球新報デジタル, 2018年8月27日.
招待公演
- 2025.3.8, ACP講演会,安佐南区在宅医療・介護連携推進委員会主催 住民啓発イベント, 安佐南区総合福祉センター.
- 2024.11.29, 臓器移植講演会, 浦添総合病院.
- 2024.11.21, 臓器移植講演会, 安佐市民病院.
- 2024.2.6, 臓器移植講演会, 中国労災病院.
- 2023.9.13, 城北中学校「いのちの授業」, 広島市立城北中学校.
- 2022.3.2, 広島ドナーバンク主催院内移植コーディネーター研修会.